【施工事例】駐車場の路面に”洗車”案内サインをゼロから施工!矢印・枠線・手作り型紙で仕上げる路面ペイントの全工程を大公開
「どこに洗車機があるかわからない」「お客様が迷って困っている」
そんなお悩みを、路面ペイントで一発解決した施工事例をご紹介します。
今回は地面が完全に無地の状態から、矢印・枠線・文字(洗車)を一から施工した現場の全工程をレポート。型紙も手作りで対応した、まさにフルオーダーのライン工事の詳細を余すところなくお伝えします。
目次
1. 施工のきっかけ・お客様のお悩み
2. 施工前の現場状況
3. 使用した材料・道具
4. 施工工程①:墨出し・レイアウト確認
5. 施工工程②:矢印と枠のライン出し
6. 施工工程③:型紙の一から手作り
7. 施工工程④:文字入れ(路面塗装)
8. 施工完了・仕上がりのご紹介
9. 路面ペイントのよくある質問
10. まとめ・お問い合わせ
1. 施工のきっかけ・お客様のお悩み
今回ご依頼をいただいたのは、敷地内に自動洗車機を設置されているガソリンスタンド・カーディーラー様。洗車機自体は設置されているものの、初めてご来店されるお客様が洗車機の場所を見つけられず、スタッフに都度案内しなければならないという状況が続いていたそうです。
「看板を立てるよりも、地面に直接矢印と”洗車”という文字を書いたほうが直感的でわかりやすいのでは」というご要望から、今回の路面ペイント施工が始まりました。
路面に直接サインを描くことで、
•ドライバー目線でも視認性が高い
•立て看板のように転倒・破損する心配がない
•敷地内の景観をすっきり保てる
といったメリットがあります。特に車でお越しのお客様は、フロントガラス越しに地面を見ながら進む場面が多いため、路面サインは非常に有効な誘導手段です。
2. 施工前の現場状況
施工前の地面は完全な無地のアスファルト舗装。白線やラインはまったく入っていない、まっさらな状態でした。
無地の路面に施工する場合のポイントは大きく2つあります。
① 基準となるラインがないため、レイアウトをゼロから設計する必要がある
既存の区画線や建物の壁を基準にして、矢印の向き・文字の位置・サイズを慎重に決定します。既存ラインがある現場と比べて、この「ゼロからのレイアウト設計」が最も時間と技術を要する工程です。
② 路面の汚れや油分が塗料の密着に影響する
アスファルトは車両の走行や雨水による汚れが蓄積しています。下地処理を怠ると、完成後に塗料が剥がれやすくなるため、施工前の清掃は必須作業です。
3. 使用した材料・道具
今回の施工で使用した主な材料・道具をご紹介します。
塗料は水性路面用ペイント(白・青)を使用。レイアウトを地面に写し取るためのマーキング用品としては、チョークライン(墨壺)・巻尺・水平器を用意しました。
養生には路面用の強粘着タイプのマスキングテープを採用し、塗料のにじみを防いでシャープなエッジを実現しました。仕上げには各種サイズのローラーと刷毛を使い分け、細部まで丁寧に塗り込んでいます。
型紙の制作には、カッターナイフと金属定規を使ってプラスチック段ボール(プラダン)を加工しました。特に今回こだわったのが型紙の素材選びです。詳細は後述しますが、文字の精度を上げるために厚みと強度のあるプラダンを採用しました。
4. 施工工程①:墨出し・レイアウト確認
いよいよ施工スタートです。最初の工程は墨出し(すみだし)——つまり、どこに何をどのサイズで描くかを地面にマーキングしていく作業です。
▍方向・サイズの確認
まず現場担当者と打ち合わせを行い、矢印の向き・文字「洗車」の位置・全体のサイズ感を最終確認します。ドライバーが走行しながら視認できる距離・角度から見て最も伝わるレイアウトを逆算して設計します。
一般的に路面サインの文字は、視認距離を考慮すると1文字あたり高さ500mm〜1000mm程度が推奨されます。今回は施工スペースと車両の進行速度を考慮し、適切なサイズに設定しました。
▍チョークラインで基準線を引く
レイアウトが確定したら、チョークライン(墨壺)を使って基準線を路面に入れていきます。巻尺で正確な距離を測りながら、矢印の始点・終点・文字の中心線などをマーキング。この基準線が後工程の精度を左右するため、ミリ単位の正確さで進めます。
水平器も活用し、地面の傾斜に対してラインが歪まないよう慎重に確認しながら作業を進めました。
5. 施工工程②:矢印と枠のライン出し
基準線の墨出しが完了したら、次はいよいよ実際の塗装作業に入ります。今回は矢印と文字を囲む枠線を先に描き、その後に文字を入れるという順序で進めました。
▍マスキング養生
塗装範囲の境界線に沿ってマスキングテープで養生を行います。路面用の強粘着タイプを使用することで、塗料がにじまずシャープなエッジを実現できます。特に矢印の先端部分など角度がついた箇所は、テープを小分けにして貼りながら丁寧に養生しました。
養生はやり直しのきかない塗装工程の「保険」です。ここを雑にすると、完成したときの見た目に大きく影響するため、時間をかけてでも丁寧に行います。
▍矢印のライン出し
矢印はラインカーとローラーを組み合わせながら描いていきます。直線部分はラインカーで一気に引き、矢印の先端(三角形部分)は養生の形に合わせてローラーと刷毛で丁寧に塗り込みます。
矢印のデザインは「一目でどちらに進めばよいか」が伝わるシンプルさを重視。太さのバランスや三角部分の角度も、現場で実際に立って確認しながら微調整しました。
▍文字を囲む枠線
「洗車」の文字を視覚的に強調するため、文字の周囲に長方形の枠線も施工しました。枠線を入れることで、路面上のサインとしてのまとまり感が増し、ドライバーが遠くから見たときにも「何かサインがある」と認識しやすくなります。
枠線はラインカーを使い、四辺を順番に塗装。コーナー部分は養生とローラーを使って直角に仕上げました。
▍塗りの厚みと重ね塗りについて
路面ペイントで長期間の耐久性を確保するうえで、塗料の膜厚(塗り厚)の管理は非常に重要です。薄すぎると早期に色あせ・剥離が起こり、厚すぎると乾燥不良や表面のひび割れの原因になります。
今回の施工では下地の状態を確認しながら2回塗りを基本としました。1回目の塗りで下地をしっかり塗りつぶした後、適切な乾燥時間を置いてから2回目を重ねることで、発色・密着性・耐久性をバランスよく仕上げています。
2回目の塗りが終わった時点でのカラーの鮮明さは、1回塗りと比べると一目瞭然。特に黄色などの明度が高い色は下地が透けやすいため、必ず2回塗り以上を徹底しています。
6. 施工工程③:型紙の一から手作り
今回の施工で最もこだわったのが、この「洗車」文字用の型紙(ステンシルシート)の手作りです。
市販の型紙では対応できないサイズ・書体・デザインのご要望も多く、今回も「現場のスペースに合ったちょうどよいサイズ」を実現するため、型紙を一から制作しました。
▍文字デザインの決定
まず「洗」「車」それぞれの文字をデザインします。路面サインとして視認性が高い書体(太めのゴシック系)を選択し、文字のバランスを紙に下書きしながら最終デザインを確定。
路面ペイント用の型紙文字は、「ブリッジ」と呼ばれる文字の内側と外側をつなぐ細い橋のような部分を設ける必要があります。たとえば「洗」の字の閉じた部分など、型紙が切り抜きによってバラバラにならないよう、意図的につなぎ部分を残す設計が求められます。このブリッジのデザインには経験とセンスが必要で、仕上がりの美しさを大きく左右します。
▍プラダンへの転写とカット
デザインが決まったら、プラスチック段ボール(プラダン)に下書きを転写します。プラダンは適度な強度と軽さを持ち、繰り返し使用にも耐えられるため、路面ペイントの型紙素材として非常に優れています。
カッターナイフと金属定規を使い、直線部分は一気にカット、曲線部分は少しずつ角度を変えながら丁寧に切り抜いていきます。特に「洗」の字は曲線・払い・複雑な形状が多く、カットに最も時間を要しました。
▍型紙の精度確認
カットが完了したら、実際の施工面に型紙を置いてみて、文字バランス・サイズ感・ブリッジ位置に問題がないかを確認します。この段階で微調整を行い、塗装後の仕上がりをイメージしながら型紙の完成度を高めていきます。
手作り型紙だからこそ、この場所・このスペース・このご要望に完全にフィットしたサインが実現できます。市販品では絶対に出せない”ぴったり感”が、手作り型紙の最大の強みです。
7. 施工工程④:文字入れ(路面塗装)
型紙が完成したら、いよいよ「洗車」の文字を路面に描く最終工程です。
▍型紙の固定
型紙を所定の位置に置き、風や作業中のズレを防ぐためにマスキングテープで四隅を固定します。路面と型紙の間に隙間があると塗料がにじんでしまうため、型紙をしっかり密着させることが重要です。
▍塗料の塗布
ローラーに路面用塗料を均一に含ませ、型紙の上から押し付けるように転がして塗料を乗せていきます。引き伸ばすように塗るのではなく、「スタンプを押す感覚」で垂直方向にローラーを動かすのがにじみを防ぐコツです。
細部はローラーでは入りきらないため、小筆や細めの刷毛で丁寧に塗り込みます。特にブリッジ周辺や文字の端の処理は、刷毛使いの技術が仕上がりの差となって表れる部分です。
▍型紙の取り外し・乾燥
塗料が少し乾いたタイミングで型紙をゆっくりと剥がします。乾きすぎると型紙ごと塗料が剥がれてしまうことがあるため、剥がすタイミングの見極めも重要な技術の一つ。
型紙を取り外すと、くっきりと「洗車」の文字が浮かび上がります。この瞬間が施工の中で最も達成感を感じられる場面です。
その後、*十分な乾燥時間(気温・天候によって異なりますが、おおよそ0.5〜2時間)を確保してから養生を撤去し、施工完了となります。
8. 施工完了・仕上がりのご紹介
すべての工程が完了した仕上がりは、シャープなエッジの矢印・整然とした枠線・読みやすい「洗車」の文字が路面にくっきりと刻まれた状態。
路面サインは一度施工すると毎日何百台もの車に「見てもらえる」広告・案内サインでもあります。設置コストに対して非常に高い費用対効果を発揮します。
9. 路面ペイントのよくある質問
Q. 雨の日でも施工できますか?
A. 路面が濡れている状態では施工できません。塗料の密着力が著しく低下するためです。施工日は晴天・路面乾燥が条件となります。また、施工後も塗料が完全に乾くまで(目安:24時間)は車両の乗り入れをお控えいただくようお願いしています。
Q. 耐久性はどのくらいですか?
A. 使用する塗料の種類、交通量、気候条件によって異なりますが、一般的な路面用ペイントで3〜5年程度の耐久性が目安です。交通量が多い場所では定期的なメンテナンス(上塗り)をおすすめしています。
Q. 文字のサイズやデザインは自由に決められますか?
A. はい、完全にカスタム対応が可能です。今回のように型紙を一から手作りすることで、どんなサイズ・書体・文字数にも対応できます。施工前に図面やイメージをお持ちいただければ、詳細な打ち合わせが可能です。
Q. アスファルト以外にも施工できますか?
A. コンクリート路面にも対応しています。ただし、素材によって使用する下地処理剤や塗料が異なる場合があります。現地確認のうえ、最適な施工方法をご提案します。
Q. 施工にかかる時間はどのくらいですか?
A. 今回のような矢印+文字(洗車)のセットで、墨出しから完成まで半日〜1日程度が目安です。型紙を一から製作する場合は事前に制作時間が加わります。
10. 路面ペイントが特に効果を発揮する3つの場面
路面サインは今回のような洗車場の案内以外にも、さまざまな施設で活用されています。
▍① 駐車場の入口・出口付近
「入口」「出口」「一方通行」など、車両の流れを誘導するサインを路面に描くことで、駐車場内の渋滞や逆走を防ぎます。特に初めて来店するお客様にとって、路面サインは非常に心強いナビゲーションになります。
▍② 店舗への誘導(矢印サイン)
今回のように「洗車機はこちら」という誘導サインは、スタッフの声がけコストを大幅に削減します。一度施工してしまえばメンテナンスが少なく、365日24時間、自動でお客様を正しい方向へ誘導し続けてくれるコストパフォーマンスの高いサインです。
▍③ 危険エリアの注意喚起
「危険」「停止」「速度落とせ」など、安全に関わる路面表示も重要な施工です。工場・倉庫・学校・病院などの施設で多くご依頼いただいています。法令で定められた表示が必要な場合もありますので、専門業者にご相談いただくことをおすすめします。
11. まとめ・お問い合わせ
今回の施工事例のポイントをまとめると以下のとおりです。
•無地の路面から矢印・枠・文字をゼロから施工
•型紙は現場に合わせてプラダンで一から手作り
•墨出し→養生→ライン出し→文字入れの順で丁寧に施工
•仕上がりはシャープでくっきり、お客様の視認性も大幅アップ
路面ペイント・ライン工事は「地味な工事」に思われがちですが、実はお客様の行動を変え、スタッフの負担を減らし、施設全体の使いやすさを大きく向上させる非常に効果の高い施工です。
「洗車機への案内をわかりやすくしたい」「駐車場に文字や矢印を入れたい」「既存のラインが消えかけているので引き直したい」など、路面ペイントに関するお悩みはどんなことでもお気軽にご相談ください。
現地調査・お見積りは無料で承っています。まずはお電話またはメールフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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そんなお悩みを、路面ペイントで一発解決した施工事例をご紹介します。
今回は地面が完全に無地の状態から、矢印・枠線・文字(洗車)を一から施工した現場の全工程をレポート。型紙も手作りで対応した、まさにフルオーダーのライン工事の詳細を余すところなくお伝えします。
目次
1. 施工のきっかけ・お客様のお悩み
2. 施工前の現場状況
3. 使用した材料・道具
4. 施工工程①:墨出し・レイアウト確認
5. 施工工程②:矢印と枠のライン出し
6. 施工工程③:型紙の一から手作り
7. 施工工程④:文字入れ(路面塗装)
8. 施工完了・仕上がりのご紹介
9. 路面ペイントのよくある質問
10. まとめ・お問い合わせ
1. 施工のきっかけ・お客様のお悩み
今回ご依頼をいただいたのは、敷地内に自動洗車機を設置されているガソリンスタンド・カーディーラー様。洗車機自体は設置されているものの、初めてご来店されるお客様が洗車機の場所を見つけられず、スタッフに都度案内しなければならないという状況が続いていたそうです。
「看板を立てるよりも、地面に直接矢印と”洗車”という文字を書いたほうが直感的でわかりやすいのでは」というご要望から、今回の路面ペイント施工が始まりました。
路面に直接サインを描くことで、
•ドライバー目線でも視認性が高い
•立て看板のように転倒・破損する心配がない
•敷地内の景観をすっきり保てる
といったメリットがあります。特に車でお越しのお客様は、フロントガラス越しに地面を見ながら進む場面が多いため、路面サインは非常に有効な誘導手段です。
2. 施工前の現場状況
施工前の地面は完全な無地のアスファルト舗装。白線やラインはまったく入っていない、まっさらな状態でした。
無地の路面に施工する場合のポイントは大きく2つあります。
① 基準となるラインがないため、レイアウトをゼロから設計する必要がある
既存の区画線や建物の壁を基準にして、矢印の向き・文字の位置・サイズを慎重に決定します。既存ラインがある現場と比べて、この「ゼロからのレイアウト設計」が最も時間と技術を要する工程です。
② 路面の汚れや油分が塗料の密着に影響する
アスファルトは車両の走行や雨水による汚れが蓄積しています。下地処理を怠ると、完成後に塗料が剥がれやすくなるため、施工前の清掃は必須作業です。
3. 使用した材料・道具
今回の施工で使用した主な材料・道具をご紹介します。
塗料は水性路面用ペイント(白・青)を使用。レイアウトを地面に写し取るためのマーキング用品としては、チョークライン(墨壺)・巻尺・水平器を用意しました。
養生には路面用の強粘着タイプのマスキングテープを採用し、塗料のにじみを防いでシャープなエッジを実現しました。仕上げには各種サイズのローラーと刷毛を使い分け、細部まで丁寧に塗り込んでいます。
型紙の制作には、カッターナイフと金属定規を使ってプラスチック段ボール(プラダン)を加工しました。特に今回こだわったのが型紙の素材選びです。詳細は後述しますが、文字の精度を上げるために厚みと強度のあるプラダンを採用しました。
4. 施工工程①:墨出し・レイアウト確認
いよいよ施工スタートです。最初の工程は墨出し(すみだし)——つまり、どこに何をどのサイズで描くかを地面にマーキングしていく作業です。
▍方向・サイズの確認
まず現場担当者と打ち合わせを行い、矢印の向き・文字「洗車」の位置・全体のサイズ感を最終確認します。ドライバーが走行しながら視認できる距離・角度から見て最も伝わるレイアウトを逆算して設計します。
一般的に路面サインの文字は、視認距離を考慮すると1文字あたり高さ500mm〜1000mm程度が推奨されます。今回は施工スペースと車両の進行速度を考慮し、適切なサイズに設定しました。
▍チョークラインで基準線を引く
レイアウトが確定したら、チョークライン(墨壺)を使って基準線を路面に入れていきます。巻尺で正確な距離を測りながら、矢印の始点・終点・文字の中心線などをマーキング。この基準線が後工程の精度を左右するため、ミリ単位の正確さで進めます。
水平器も活用し、地面の傾斜に対してラインが歪まないよう慎重に確認しながら作業を進めました。
5. 施工工程②:矢印と枠のライン出し
基準線の墨出しが完了したら、次はいよいよ実際の塗装作業に入ります。今回は矢印と文字を囲む枠線を先に描き、その後に文字を入れるという順序で進めました。
▍マスキング養生
塗装範囲の境界線に沿ってマスキングテープで養生を行います。路面用の強粘着タイプを使用することで、塗料がにじまずシャープなエッジを実現できます。特に矢印の先端部分など角度がついた箇所は、テープを小分けにして貼りながら丁寧に養生しました。
養生はやり直しのきかない塗装工程の「保険」です。ここを雑にすると、完成したときの見た目に大きく影響するため、時間をかけてでも丁寧に行います。
▍矢印のライン出し
矢印はラインカーとローラーを組み合わせながら描いていきます。直線部分はラインカーで一気に引き、矢印の先端(三角形部分)は養生の形に合わせてローラーと刷毛で丁寧に塗り込みます。
矢印のデザインは「一目でどちらに進めばよいか」が伝わるシンプルさを重視。太さのバランスや三角部分の角度も、現場で実際に立って確認しながら微調整しました。
▍文字を囲む枠線
「洗車」の文字を視覚的に強調するため、文字の周囲に長方形の枠線も施工しました。枠線を入れることで、路面上のサインとしてのまとまり感が増し、ドライバーが遠くから見たときにも「何かサインがある」と認識しやすくなります。
枠線はラインカーを使い、四辺を順番に塗装。コーナー部分は養生とローラーを使って直角に仕上げました。
▍塗りの厚みと重ね塗りについて
路面ペイントで長期間の耐久性を確保するうえで、塗料の膜厚(塗り厚)の管理は非常に重要です。薄すぎると早期に色あせ・剥離が起こり、厚すぎると乾燥不良や表面のひび割れの原因になります。
今回の施工では下地の状態を確認しながら2回塗りを基本としました。1回目の塗りで下地をしっかり塗りつぶした後、適切な乾燥時間を置いてから2回目を重ねることで、発色・密着性・耐久性をバランスよく仕上げています。
2回目の塗りが終わった時点でのカラーの鮮明さは、1回塗りと比べると一目瞭然。特に黄色などの明度が高い色は下地が透けやすいため、必ず2回塗り以上を徹底しています。
6. 施工工程③:型紙の一から手作り
今回の施工で最もこだわったのが、この「洗車」文字用の型紙(ステンシルシート)の手作りです。
市販の型紙では対応できないサイズ・書体・デザインのご要望も多く、今回も「現場のスペースに合ったちょうどよいサイズ」を実現するため、型紙を一から制作しました。
▍文字デザインの決定
まず「洗」「車」それぞれの文字をデザインします。路面サインとして視認性が高い書体(太めのゴシック系)を選択し、文字のバランスを紙に下書きしながら最終デザインを確定。
路面ペイント用の型紙文字は、「ブリッジ」と呼ばれる文字の内側と外側をつなぐ細い橋のような部分を設ける必要があります。たとえば「洗」の字の閉じた部分など、型紙が切り抜きによってバラバラにならないよう、意図的につなぎ部分を残す設計が求められます。このブリッジのデザインには経験とセンスが必要で、仕上がりの美しさを大きく左右します。
▍プラダンへの転写とカット
デザインが決まったら、プラスチック段ボール(プラダン)に下書きを転写します。プラダンは適度な強度と軽さを持ち、繰り返し使用にも耐えられるため、路面ペイントの型紙素材として非常に優れています。
カッターナイフと金属定規を使い、直線部分は一気にカット、曲線部分は少しずつ角度を変えながら丁寧に切り抜いていきます。特に「洗」の字は曲線・払い・複雑な形状が多く、カットに最も時間を要しました。
▍型紙の精度確認
カットが完了したら、実際の施工面に型紙を置いてみて、文字バランス・サイズ感・ブリッジ位置に問題がないかを確認します。この段階で微調整を行い、塗装後の仕上がりをイメージしながら型紙の完成度を高めていきます。
手作り型紙だからこそ、この場所・このスペース・このご要望に完全にフィットしたサインが実現できます。市販品では絶対に出せない”ぴったり感”が、手作り型紙の最大の強みです。
7. 施工工程④:文字入れ(路面塗装)
型紙が完成したら、いよいよ「洗車」の文字を路面に描く最終工程です。
▍型紙の固定
型紙を所定の位置に置き、風や作業中のズレを防ぐためにマスキングテープで四隅を固定します。路面と型紙の間に隙間があると塗料がにじんでしまうため、型紙をしっかり密着させることが重要です。
▍塗料の塗布
ローラーに路面用塗料を均一に含ませ、型紙の上から押し付けるように転がして塗料を乗せていきます。引き伸ばすように塗るのではなく、「スタンプを押す感覚」で垂直方向にローラーを動かすのがにじみを防ぐコツです。
細部はローラーでは入りきらないため、小筆や細めの刷毛で丁寧に塗り込みます。特にブリッジ周辺や文字の端の処理は、刷毛使いの技術が仕上がりの差となって表れる部分です。
▍型紙の取り外し・乾燥
塗料が少し乾いたタイミングで型紙をゆっくりと剥がします。乾きすぎると型紙ごと塗料が剥がれてしまうことがあるため、剥がすタイミングの見極めも重要な技術の一つ。
型紙を取り外すと、くっきりと「洗車」の文字が浮かび上がります。この瞬間が施工の中で最も達成感を感じられる場面です。
その後、*十分な乾燥時間(気温・天候によって異なりますが、おおよそ0.5〜2時間)を確保してから養生を撤去し、施工完了となります。
8. 施工完了・仕上がりのご紹介
すべての工程が完了した仕上がりは、シャープなエッジの矢印・整然とした枠線・読みやすい「洗車」の文字が路面にくっきりと刻まれた状態。
路面サインは一度施工すると毎日何百台もの車に「見てもらえる」広告・案内サインでもあります。設置コストに対して非常に高い費用対効果を発揮します。
9. 路面ペイントのよくある質問
Q. 雨の日でも施工できますか?
A. 路面が濡れている状態では施工できません。塗料の密着力が著しく低下するためです。施工日は晴天・路面乾燥が条件となります。また、施工後も塗料が完全に乾くまで(目安:24時間)は車両の乗り入れをお控えいただくようお願いしています。
Q. 耐久性はどのくらいですか?
A. 使用する塗料の種類、交通量、気候条件によって異なりますが、一般的な路面用ペイントで3〜5年程度の耐久性が目安です。交通量が多い場所では定期的なメンテナンス(上塗り)をおすすめしています。
Q. 文字のサイズやデザインは自由に決められますか?
A. はい、完全にカスタム対応が可能です。今回のように型紙を一から手作りすることで、どんなサイズ・書体・文字数にも対応できます。施工前に図面やイメージをお持ちいただければ、詳細な打ち合わせが可能です。
Q. アスファルト以外にも施工できますか?
A. コンクリート路面にも対応しています。ただし、素材によって使用する下地処理剤や塗料が異なる場合があります。現地確認のうえ、最適な施工方法をご提案します。
Q. 施工にかかる時間はどのくらいですか?
A. 今回のような矢印+文字(洗車)のセットで、墨出しから完成まで半日〜1日程度が目安です。型紙を一から製作する場合は事前に制作時間が加わります。
10. 路面ペイントが特に効果を発揮する3つの場面
路面サインは今回のような洗車場の案内以外にも、さまざまな施設で活用されています。
▍① 駐車場の入口・出口付近
「入口」「出口」「一方通行」など、車両の流れを誘導するサインを路面に描くことで、駐車場内の渋滞や逆走を防ぎます。特に初めて来店するお客様にとって、路面サインは非常に心強いナビゲーションになります。
▍② 店舗への誘導(矢印サイン)
今回のように「洗車機はこちら」という誘導サインは、スタッフの声がけコストを大幅に削減します。一度施工してしまえばメンテナンスが少なく、365日24時間、自動でお客様を正しい方向へ誘導し続けてくれるコストパフォーマンスの高いサインです。
▍③ 危険エリアの注意喚起
「危険」「停止」「速度落とせ」など、安全に関わる路面表示も重要な施工です。工場・倉庫・学校・病院などの施設で多くご依頼いただいています。法令で定められた表示が必要な場合もありますので、専門業者にご相談いただくことをおすすめします。
11. まとめ・お問い合わせ
今回の施工事例のポイントをまとめると以下のとおりです。
•無地の路面から矢印・枠・文字をゼロから施工
•型紙は現場に合わせてプラダンで一から手作り
•墨出し→養生→ライン出し→文字入れの順で丁寧に施工
•仕上がりはシャープでくっきり、お客様の視認性も大幅アップ
路面ペイント・ライン工事は「地味な工事」に思われがちですが、実はお客様の行動を変え、スタッフの負担を減らし、施設全体の使いやすさを大きく向上させる非常に効果の高い施工です。
「洗車機への案内をわかりやすくしたい」「駐車場に文字や矢印を入れたい」「既存のラインが消えかけているので引き直したい」など、路面ペイントに関するお悩みはどんなことでもお気軽にご相談ください。
現地調査・お見積りは無料で承っています。まずはお電話またはメールフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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