外壁塗装の塗料グレードを徹底比較|シリコン・フッ素・無機・遮熱の違いと選び方を和歌山の職人が解説
外壁塗装の見積もりを取ると、必ずといっていいほど登場するのが「塗料のグレード」です。「シリコンにしますか、それともフッ素にしますか」「無機塗料は高いけど長持ちしますよ」
そう説明されても、正直どれを選べばいいのか判断がつかない、という方はとても多いです。
塗料のグレードは、外壁塗装の総額を左右する最も大きな要素のひとつです。同じ大きさの家でも、選ぶ塗料によって費用は数十万円単位で変わりますし、次の塗り替えまでの期間も5年以上変わってきます。つまり「どの塗料を選ぶか」は、今回の出費だけでなく、10年後・20年後の家計にも直結する重要な決断なのです。
この記事では、和歌山市で外壁・屋根塗装を専門に手がける春光ペイントが、現場で実際に使用している塗料をもとに、グレードごとの特徴・耐用年数・費用相場・向いている住宅の条件を、専門用語を極力使わずに解説します。これから見積もりを取る方はもちろん、すでに見積もりを手元にお持ちの方にも、内容が適正かどうかを判断する材料としてお役立ていただける内容です。
そもそも「塗料のグレード」とは何か
塗料のグレードとは、塗料に含まれる「樹脂」の種類によって分類される等級のことです。外壁塗装で使われる塗料は、大きく分けて次の6段階のグレードがあります。
1. アクリル系
2. ウレタン系
3. シリコン系
4. ラジカル制御型
5. フッ素系
6. 無機系
グレードが上がるほど耐久性は高くなりますが、その分価格も上がります。基本的には
「安い塗料=早く傷む」
「高い塗料=長持ちする」
という関係にあると理解しておくと、業者との会話がスムーズになります。
なお、これに加えて「遮熱塗料」「断熱塗料」という、耐久性とは別の軸で選ぶタイプの塗料も存在します。こちらは後ほど詳しく説明します。
グレード別・塗料の特徴と耐用年数
アクリル系塗料(耐用年数:目安5〜7年)
塗料の中でもっとも安価なグレードです。かつては主流でしたが、耐久性の低さから現在では外壁への使用はほとんどなく、耐用年数の短さを許容できる部分的な補修や、コストを最優先したい物置・仮設的な建物などに限定して使われる程度です。一般住宅の外壁塗装で提案された場合は、なぜこのグレードを勧めるのか、理由を確認したほうがよいでしょう。
ウレタン系塗料(耐用年数:目安8〜10年)
アクリルの次に安価なグレードです。密着性が高く、複雑な形状の部分にもなじみやすいという特徴があるため、外壁全体というよりは「鉄部」「木部」「雨樋」といった細かい部位の塗装によく使われます。外壁全体に使うと数年単位でのメンテナンスが必要になるため、費用対効果の面ではやや不利です。
シリコン系塗料(耐用年数:目安10〜13年)
現在、戸建て住宅の外壁塗装でもっとも多く選ばれているグレードです。コストと耐久性のバランスが良く、防汚性・耐候性にも優れているため、「特にこだわりがなければシリコンで」という提案は、価格・性能の両面から見て理にかなっています。塗料メーカー各社が力を入れて開発しているグレードでもあり、選択肢も豊富です。
ラジカル制御型塗料(耐用年数:目安12〜15年)
比較的新しいタイプの塗料で、紫外線による塗膜の劣化を化学的に抑える技術が使われています。シリコンとフッ素の中間に位置づけられることが多く、シリコンよりワンランク上の耐久性を、フッ素より抑えた価格で得たいという方に向いています。近年、コストパフォーマンスの高さから採用件数が増えているグレードです。
フッ素系塗料(耐用年数:目安15〜20年)
耐久性・耐候性ともに非常に高く、汚れがつきにくいのも特徴です。もともとは橋やビルなど大型建造物に使われてきた塗料で、価格はシリコンの1.5倍前後になることが多いですが、「今後10年以上、大きなメンテナンスをしたくない」「足場を組む回数を減らしたい」という方には、長期的に見てコストメリットが出るケースもあります。
無機塗料(耐用年数:目安20〜25年)
現在市場に出ている塗料の中で最高クラスの耐久性を持つグレードです。石材やガラスなど、劣化しにくい無機物を主成分としているため、紫外線による劣化がほとんど進みません。価格は塗料グレードの中でも最も高価ですが、「一生に一度の塗装で終わらせたい」「足場代を何度も払いたくない」という考えの方には、選択肢に入れる価値があります。
遮熱塗料・断熱塗料は「別軸」の選択肢
遮熱塗料と断熱塗料は、耐用年数のグレードとは別に検討する塗料です。
•遮熱塗料:太陽光(赤外線)を反射させることで、外壁や屋根の表面温度の上昇を抑える塗料です。特に屋根に塗ることで、夏場の室内温度上昇を軽減する効果が期待できます。
•断熱塗料:熱の伝わり方そのものを遅らせる効果を持つ塗料です。遮熱塗料と比べて価格は高めですが、冬場の保温効果もあわせて期待できる点が異なります。
和歌山市は夏場の日射が非常に強く、屋根の表面温度が70℃以上に達することも珍しくありません。屋根塗装をあわせて行う際には、シリコンやフッ素といった耐久グレードに、遮熱機能をプラスした塗料を選ぶという組み合わせもよくご提案しています。
費用相場の目安(和歌山市内・30坪前後の住宅の場合)
塗料代だけでなく、足場代・下地処理・人件費なども含めた総額の目安は次の通りです。あくまで目安であり、劣化状況や下地の状態によって変動します。
•ウレタン系:60万円〜80万円程度
•シリコン系:70万円〜100万円程度
•ラジカル制御型:80万円〜110万円程度
•フッ素系:90万円〜130万円程度
•無機塗料:100万円〜150万円程度
ここで重要なのは、「1年あたりの単価」で考えることです。たとえばシリコンを80万円で10年、無機を130万円で23年使うとすると、シリコンは1年あたり約8万円、無機は1年あたり約5.7万円となり、実は無機のほうが割安になる計算も成り立ちます。ただし、この計算には足場代を塗り替えのたびに払うかどうかも関わってくるため、単純に高いグレード=お得とは言い切れません。ご自身が「あと何年その家に住む予定か」によって、最適な選択は変わってきます。
どのグレードを選べばよいか、判断のポイント
塗料選びで迷ったときは、次の3つの質問を自分に投げかけてみてください。
1. あと何年その家に住み続ける予定か
5〜10年での住み替えや建て替えを検討しているなら、無理に高グレードを選ぶ必要はありません。逆に、長く住み続ける予定であれば、無機やフッ素を検討する価値が高まります。
2. 足場代を何度払ってもよいと思うか
外壁塗装の総額のうち、足場代はおよそ15〜20%を占めます。塗り替えサイクルを延ばすほど、生涯にわたって支払う足場代の総額は少なくなります。
3. 予算の上限はどこにあるか
グレードを上げるほど耐久性は上がりますが、初期費用も上がります。無理のない予算内で、耐久性とのバランスが取れる塗料を選ぶことが大切です。
業者選びでも失敗しないために
塗料のグレードが適正でも、施工が雑であれば本来の耐久性は発揮されません。特に注意したいのが、下地処理(高圧洗浄・ケレン・下塗り)を省略、または簡略化する業者です。どんなに高いグレードの塗料を使っても、下地との密着が不十分だと数年で剥がれや膨れが発生することがあります。
見積もりを取る際は、塗料名だけでなく「下塗り・中塗り・上塗りの塗料メーカーと商品名」「塗布量」「工程数」まで明記されているかを確認しましょう。これらが曖昧な見積もりは、後々のトラブルにつながりやすい傾向があります。
まとめ
塗料のグレードは、外壁塗装の費用と耐久性を決める重要な要素です。それぞれのグレードには次のような特徴がありました。
•アクリル・ウレタン:低価格だが耐用年数は短め
•シリコン:コストと性能のバランスが良く、現在の主流
•ラジカル制御型:シリコンとフッ素の中間的な位置づけ
•フッ素:高耐久で汚れにくいが価格は高め
•無機:最高クラスの耐久性、長期的にはコスト面で有利になることも
•遮熱・断熱塗料:耐久グレードとは別軸で検討する機能性塗料
どのグレードが最適かは、住宅の状態、予算、そして「あと何年住むか」によって一人ひとり異なります。カタログの数字だけで判断するのではなく、実際に自宅の外壁を見てもらった上で、ご自身の状況に合った提案を受けることが後悔しない塗料選びの近道です。
春光ペイントでは、和歌山市を中心に地域密着で施工を行う職人が、お客様のお住まいの状態を丁寧に診断した上で、無理な高グレードの押し売りをすることなく、適正な塗料とプランをご提案しています。「うちの場合はどのグレードが合っているのか知りたい」「今の見積もりの塗料が適正か見てほしい」という方は、ぜひお気軽に無料見積もり・現地調査をご依頼ください。
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そう説明されても、正直どれを選べばいいのか判断がつかない、という方はとても多いです。
塗料のグレードは、外壁塗装の総額を左右する最も大きな要素のひとつです。同じ大きさの家でも、選ぶ塗料によって費用は数十万円単位で変わりますし、次の塗り替えまでの期間も5年以上変わってきます。つまり「どの塗料を選ぶか」は、今回の出費だけでなく、10年後・20年後の家計にも直結する重要な決断なのです。
この記事では、和歌山市で外壁・屋根塗装を専門に手がける春光ペイントが、現場で実際に使用している塗料をもとに、グレードごとの特徴・耐用年数・費用相場・向いている住宅の条件を、専門用語を極力使わずに解説します。これから見積もりを取る方はもちろん、すでに見積もりを手元にお持ちの方にも、内容が適正かどうかを判断する材料としてお役立ていただける内容です。
そもそも「塗料のグレード」とは何か
塗料のグレードとは、塗料に含まれる「樹脂」の種類によって分類される等級のことです。外壁塗装で使われる塗料は、大きく分けて次の6段階のグレードがあります。
1. アクリル系
2. ウレタン系
3. シリコン系
4. ラジカル制御型
5. フッ素系
6. 無機系
グレードが上がるほど耐久性は高くなりますが、その分価格も上がります。基本的には
「安い塗料=早く傷む」
「高い塗料=長持ちする」
という関係にあると理解しておくと、業者との会話がスムーズになります。
なお、これに加えて「遮熱塗料」「断熱塗料」という、耐久性とは別の軸で選ぶタイプの塗料も存在します。こちらは後ほど詳しく説明します。
グレード別・塗料の特徴と耐用年数
アクリル系塗料(耐用年数:目安5〜7年)
塗料の中でもっとも安価なグレードです。かつては主流でしたが、耐久性の低さから現在では外壁への使用はほとんどなく、耐用年数の短さを許容できる部分的な補修や、コストを最優先したい物置・仮設的な建物などに限定して使われる程度です。一般住宅の外壁塗装で提案された場合は、なぜこのグレードを勧めるのか、理由を確認したほうがよいでしょう。
ウレタン系塗料(耐用年数:目安8〜10年)
アクリルの次に安価なグレードです。密着性が高く、複雑な形状の部分にもなじみやすいという特徴があるため、外壁全体というよりは「鉄部」「木部」「雨樋」といった細かい部位の塗装によく使われます。外壁全体に使うと数年単位でのメンテナンスが必要になるため、費用対効果の面ではやや不利です。
シリコン系塗料(耐用年数:目安10〜13年)
現在、戸建て住宅の外壁塗装でもっとも多く選ばれているグレードです。コストと耐久性のバランスが良く、防汚性・耐候性にも優れているため、「特にこだわりがなければシリコンで」という提案は、価格・性能の両面から見て理にかなっています。塗料メーカー各社が力を入れて開発しているグレードでもあり、選択肢も豊富です。
ラジカル制御型塗料(耐用年数:目安12〜15年)
比較的新しいタイプの塗料で、紫外線による塗膜の劣化を化学的に抑える技術が使われています。シリコンとフッ素の中間に位置づけられることが多く、シリコンよりワンランク上の耐久性を、フッ素より抑えた価格で得たいという方に向いています。近年、コストパフォーマンスの高さから採用件数が増えているグレードです。
フッ素系塗料(耐用年数:目安15〜20年)
耐久性・耐候性ともに非常に高く、汚れがつきにくいのも特徴です。もともとは橋やビルなど大型建造物に使われてきた塗料で、価格はシリコンの1.5倍前後になることが多いですが、「今後10年以上、大きなメンテナンスをしたくない」「足場を組む回数を減らしたい」という方には、長期的に見てコストメリットが出るケースもあります。
無機塗料(耐用年数:目安20〜25年)
現在市場に出ている塗料の中で最高クラスの耐久性を持つグレードです。石材やガラスなど、劣化しにくい無機物を主成分としているため、紫外線による劣化がほとんど進みません。価格は塗料グレードの中でも最も高価ですが、「一生に一度の塗装で終わらせたい」「足場代を何度も払いたくない」という考えの方には、選択肢に入れる価値があります。
遮熱塗料・断熱塗料は「別軸」の選択肢
遮熱塗料と断熱塗料は、耐用年数のグレードとは別に検討する塗料です。
•遮熱塗料:太陽光(赤外線)を反射させることで、外壁や屋根の表面温度の上昇を抑える塗料です。特に屋根に塗ることで、夏場の室内温度上昇を軽減する効果が期待できます。
•断熱塗料:熱の伝わり方そのものを遅らせる効果を持つ塗料です。遮熱塗料と比べて価格は高めですが、冬場の保温効果もあわせて期待できる点が異なります。
和歌山市は夏場の日射が非常に強く、屋根の表面温度が70℃以上に達することも珍しくありません。屋根塗装をあわせて行う際には、シリコンやフッ素といった耐久グレードに、遮熱機能をプラスした塗料を選ぶという組み合わせもよくご提案しています。
費用相場の目安(和歌山市内・30坪前後の住宅の場合)
塗料代だけでなく、足場代・下地処理・人件費なども含めた総額の目安は次の通りです。あくまで目安であり、劣化状況や下地の状態によって変動します。
•ウレタン系:60万円〜80万円程度
•シリコン系:70万円〜100万円程度
•ラジカル制御型:80万円〜110万円程度
•フッ素系:90万円〜130万円程度
•無機塗料:100万円〜150万円程度
ここで重要なのは、「1年あたりの単価」で考えることです。たとえばシリコンを80万円で10年、無機を130万円で23年使うとすると、シリコンは1年あたり約8万円、無機は1年あたり約5.7万円となり、実は無機のほうが割安になる計算も成り立ちます。ただし、この計算には足場代を塗り替えのたびに払うかどうかも関わってくるため、単純に高いグレード=お得とは言い切れません。ご自身が「あと何年その家に住む予定か」によって、最適な選択は変わってきます。
どのグレードを選べばよいか、判断のポイント
塗料選びで迷ったときは、次の3つの質問を自分に投げかけてみてください。
1. あと何年その家に住み続ける予定か
5〜10年での住み替えや建て替えを検討しているなら、無理に高グレードを選ぶ必要はありません。逆に、長く住み続ける予定であれば、無機やフッ素を検討する価値が高まります。
2. 足場代を何度払ってもよいと思うか
外壁塗装の総額のうち、足場代はおよそ15〜20%を占めます。塗り替えサイクルを延ばすほど、生涯にわたって支払う足場代の総額は少なくなります。
3. 予算の上限はどこにあるか
グレードを上げるほど耐久性は上がりますが、初期費用も上がります。無理のない予算内で、耐久性とのバランスが取れる塗料を選ぶことが大切です。
業者選びでも失敗しないために
塗料のグレードが適正でも、施工が雑であれば本来の耐久性は発揮されません。特に注意したいのが、下地処理(高圧洗浄・ケレン・下塗り)を省略、または簡略化する業者です。どんなに高いグレードの塗料を使っても、下地との密着が不十分だと数年で剥がれや膨れが発生することがあります。
見積もりを取る際は、塗料名だけでなく「下塗り・中塗り・上塗りの塗料メーカーと商品名」「塗布量」「工程数」まで明記されているかを確認しましょう。これらが曖昧な見積もりは、後々のトラブルにつながりやすい傾向があります。
まとめ
塗料のグレードは、外壁塗装の費用と耐久性を決める重要な要素です。それぞれのグレードには次のような特徴がありました。
•アクリル・ウレタン:低価格だが耐用年数は短め
•シリコン:コストと性能のバランスが良く、現在の主流
•ラジカル制御型:シリコンとフッ素の中間的な位置づけ
•フッ素:高耐久で汚れにくいが価格は高め
•無機:最高クラスの耐久性、長期的にはコスト面で有利になることも
•遮熱・断熱塗料:耐久グレードとは別軸で検討する機能性塗料
どのグレードが最適かは、住宅の状態、予算、そして「あと何年住むか」によって一人ひとり異なります。カタログの数字だけで判断するのではなく、実際に自宅の外壁を見てもらった上で、ご自身の状況に合った提案を受けることが後悔しない塗料選びの近道です。
春光ペイントでは、和歌山市を中心に地域密着で施工を行う職人が、お客様のお住まいの状態を丁寧に診断した上で、無理な高グレードの押し売りをすることなく、適正な塗料とプランをご提案しています。「うちの場合はどのグレードが合っているのか知りたい」「今の見積もりの塗料が適正か見てほしい」という方は、ぜひお気軽に無料見積もり・現地調査をご依頼ください。
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